8月10日夜7時から8時過ぎにかけて、とても強い雨が降りました。線状降水帯が佐賀県で発生したのです。予報は発生のおそれありだったと思いますが、急な気象状況により一気に多量の雨が襲いました。
そのころ私は市内状況を確認するため、自家用車で動いていました。雨足が強くなるのは予想していましたが、すぐに車のワイパーが効かないほど前方は見づらく、やや恐怖も感じられるような急なひどい雨でした。
中山峠の坂を登り進みましたが、坂道に降る雨が水路に流れるよりも速い勢いで上空の雲から豪雨となって降ってきたのです。そのため、坂道なのに水たまりの中を走るかのような水しぶきも発生しました。
中多久駅にさしかかると、駅前道路が水浸しで、次第に溜まっていく感じでした。
これは危険と察知し、市役所防災安全課職員に連絡。現状と気象情報、水防体制の備えについて手短に情報共有しました。
この1時間ほどの雨は時間雨量80ミリ超の雨だったのです。
この後は線状降水帯が移動したのか、さほどの雨はなかったので難を逃れました。もしもあと2時間降り続いていたら、市内のどこかで災害発生になった危険性が大だったと思います。
これが線状降水帯かと実感するとともに、その予知や備えの難しさも体感しました。この経験も次に活かし、市民を守る防災力向上に努めます。
災害対策には経験知が重要です。次に何が起こるかイメージしつつ、リアルタイム情報を集めて現状分析し、対策する。そしてホットラインで関係機関と連携して対策を強化する。
これら一連の備えを高め、まだ続く雨と台風の季節に備えます。猛暑残暑、ご自愛下さい。