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5月 市制施行六十周年を迎えて

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2014年5月1日更新 <外部リンク>

 五月一日、多久市は市制施行六十年を迎えます。
 昭和二十九年のこの日、一町四村が合併し、新たな市として多久市は誕生しました。
 市となってからは日本の高度経済成長時期にあたり、石炭産業を軸に活況感も増しました。
 けれども昭和三十一年に財政再建団体になっています。行政運営が政府(自治省)管理下となり、再建計画をつくり、実行が義務付けられました。当時の市職員によれば「鉛筆一本を新たに使うにも許可が必要だった」とのこと。それほど厳しい状況だったのです。財政再建十年計画をなんとか九年で達成。まさに懸命な努力の成果です。
 昭和四十七年の炭鉱閉山で急激な人口流出に直面。過疎対策に奔走した時代もあります。
 そんな苦汁の中で身につけた倹約節約姿勢はその後の困難を耐え抜く力になりました。不撓不屈のDNAは未来を拓く力になるものです。
 この六十周年を新たな時代への「創始」の年にしたいと強く思います。(1)文教の里・多久だからこそできる文化教育の向上。二十一世紀にふさわしい新しい教育の創造に挑みます。(2)市民一人ひとりの長寿健康と幸福感を高める健幸ウエルネス展開へのチャレンジ。誰もが健康に過ごせる社会基盤づくりと健康意識・行動を促進。(3)小さくともキラリと光るまち、一人ひとりの人生も輝く創意工夫の結集で未来を拓くのです。
 六十年間の歩みに貢献された全ての方々に感謝しつつ、未来への開物成務を進めましょう。