ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 【市長コラム】掃除と下座行(げざぎょう)(令和6年2月号)

【市長コラム】掃除と下座行(げざぎょう)(令和6年2月号)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2024年2月1日更新 <外部リンク>

​​1月は急な降雪もありましたがいかがお過ごしでしょうか。元旦の能登半島地震で犠牲になられた方への哀悼の意と、被災された方々へのお見舞いを申し上げます。全国の自治体も連携して支援に努めています。

さて、掃除の会活動を1月も行いました。市長就任以来、原則毎月第3日曜日8時から有志の方々と続けるゴミ拾いです。

きっかけは日本を美しくする会の創始者鍵山秀三郎氏との御縁です。イエローハット創業者でもある同氏は、荒んだ心を掃除で清め、気持ちのよい職場にしたいとの願いも込め実践されています。

鍵山氏は「下座行」を重んじられます。これはお坊さんの修行法の一つで、人よりも一段低い位置に自分の身を置き、そのような状況でも不平不満をもらさず、むしろ感謝を忘れず、忠実にその任を果たし、己を磨くというものです。

例えば、高慢は自分の実力を真価以上に考えることから生じ、人は一生に何度か他を見下し高慢になる可能性があります。また「なぜこんな上司の下に」とか「どうしてこんな悪い人と」と不平不満や愚痴をこぼすこともある。自分は学歴や才能があると思う人ほどこの罠に陥りやすく要注意と言われます。

でも「下座行」の体験があれば、高慢に陥らぬものです。上下蔑視の見方を超越し、掃除で新たな心眼を会得し、高慢な心を砕く下座行は年を重ねる毎に重要と先達は述べます。それに何より掃除で美しくなる郷土の光景は素晴らしく、心地良い。

そんな人格の陶冶(とうや)や仁愛の育成の道を開ければ幸いとの期待も胸に、地道な努めが世を良くすると念じつつ、何事も誠実に真摯に努めたいと思います。

とはいえ寒冷の2月です。どうぞ体調にはご留意ください。