10月　実りの季節を祝福

　超猛暑の後、今年は少ないかと思われた台風も連続襲来。特に16号は強大で、勢力を増しつつ九州に接近。市では自主避難所も設け、万全を期して備えましたが、実際には、市内は大きな被害もなく経過し、安堵できたのでした。でも、列島各地では想定以上の雨で、24時間雨量では延岡445ミリ、日向578ミリなど、1か月雨量を超える大雨で被害続出でした。
　重陽の季節・9月は長寿を祝い、人生経験豊かな先輩を敬う敬老の月であり、恒例の百歳祝賀訪問を行いました。今年は例年より多い人数です。最もお元気な方は、ひとしきり歓談し「では次に向かいます」と退席のあいさつをすると「見送るから」と玄関で握手、さらに道路出口まで出て見送ってくださいました。健康・元気はまさに人生の宝だと教えられる一幕でした。
　健康長寿を育めるよう、市はさまざまな取り組みを展開していますが、最も大切なのは、ご本人が気づき行動していただくことです。百歳長寿者の共通点は、ほどよい食事を習慣にされ、肉などバランスよく食されています。人体の細胞は入れ替わっていますので、適切な食事は新たな生命力を受け、身体も元気になります。活動に必要なエネルギーとなるカロリー摂取も大事です。これらは政府も着目されている「高齢者フレイル（虚弱化）」予防に欠かせません。そして、出会い語らい、散歩・プチ旅行など心動かされる時間も認知症対策に効果的だそうです。
　さあ、さわやか涼やかな10月。実りの季節に、豊かな自然の恵みと心はずむ時間の祝福がみなさんにありますように…。22・23日の多久まつりに加え、多久聖廟釈菜は10月23日10時半から。紅葉狩りも兼ねてお出かけください。晴天を祈りつつ