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5月 小さな市でもできること

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1998年5月1日更新 <外部リンク>

 この5月1日に臨時市議会を開く。先に発表した「多久市緊急経済対策」を実施するために総額2億1150万円の予算を新規に成立させるためである。
 昨年から厳しさを増す不景気は、今年になってさらに広がり、市内でも新たな影響が見え始めた。ちょうどそのころ、政府においては総額十六兆円の景気対策が総理大臣より記者発表された。同時期となったのはまさに偶然である。国の景気対策予算が成立しても市町村に届くのには時間がかかる。
 ここでこの苦境を傍観しているわけにはいかない。全課をあげて対策を至急に検討した。そこから市内経済の下支えになりつつ、市民生活基盤整備や教育福祉などを検討し、絞りこんで実施することにした。基本的には全て市が単独で負担する。
 3月議会で緊縮予算を議会承認いただいたばかりであるが、この苦難のときに何もしないほうが問題だと感じたからでもある。苦しいときには苦しい時なりの手立てを考え出す。そんな姿勢で市政発展に努めたい。
 五月二十日に九州市長会が佐賀市で開催される。他市にも学びつつ独自の努力で活性化を目指し、さらに一歩前進したい。(とし)