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9月 アスペンを訪問 地球的に考え、地域的に行動しよう

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1998年9月1日更新 <外部リンク>

 アメリカにも多久市に似た町がありました。コロラド州の山間にあるアスペン市です。20世紀初頭に銀鉱山で栄えたものの閉山で過疎化。数万人の人口は600人位に激減。まさにゴーストタウンとなったのでした。
 ここから先が学ぶべきところ。志高き人物たちが新天地を開こうと活動を始め、今では世界で有名な都市となっています。ここには世界のリーダーを集め討論や研究を続けるアスペン研究所があり、指導者の資質向上など多彩なテーマの合宿セミナーも開催されます。ノウハウではなく本質に学ぶことを重視しています。また世界的な行事となったアスペン音楽祭が6月から夏の間毎日催されます。参加者からは国際的独奏者も出ています。音楽祭と同時に若手音楽家育成も行うのです。夏は避暑地となり、アウトドアスポーツの花盛り。冬はスキーのメッカとか。季節季節に楽しみがあり、景観づくりにも努力しているので全米トップの土地評価。交流人口のもたらす経済効果は大きく、市内経済を支えています。
 市役所庁舎は古い3階建ての木造建物を大事に使っている。前市長、現市長ともに他州の出身です。アスペンが好きで住み着き、皆のために活動していて市長になったとのこと。「意識の高い市民と市政を推進することはチャレンジングなこと」という言葉が印象的でした。