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1月 1999年 あけましておめでとうございます。

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1999年1月1日更新 <外部リンク>

 あけましておめでとうございます。
 さわやかな1999年、平成11年の始まりを迎え、市民の皆さんの心には新たな夢と希望が満ちておられることと思います。
 私が市長に就任させていただいてから2回目の新春となります。その間、「市役所は市民の役に立つ所」「行政もサービス産業」という視点をモットーに市政の活性化に努めてまいりました。多久市発展のために全力を傾注し、一日たりともゆるがせにしないと自分自身に誓い、困難な市行財政の取り組みに体力気力の限りを尽くしながら打ち込んでおります。
 日本ばかりか世界をも巻き込む不景気の風が吹き止まず、先の見通しが難しいというのが今日の経済状況です。昨年は市単独の緊急経済対策などを打ち、不況下で難しい企業誘致についても「苦しいときにこそ情報収集・人脈開拓を」と力を注いでいます。農業では県内初のハイテク選果機導入や、各種対策事業などで戻りつつある活気を伸ばしたいと考えます。先に打ち出された国の景気対策の効果にも期待を寄せるところです。
 本市の財政も楽観を許せぬ厳しい状況にあります。コスト意識を持ち、財源の有効活用に努めたいと考えます。一方で、長年議論されてきた地方分権もいよいよ現実化へ進む方向にあり、自治省担当官すらも「目からうろこが落ちるくらい変わる」と語るものになると思われます。これからは、ますます地方分権の受け皿としての多久市、市民の誇りをもてる多久市としての力をつけなければなりません。
 苦しいと人はうつむいてしまいます。けれども、人間はいかなる逆境にあっても希望を失わず、夢に向かって進むという意志と努力を怠ってはなりません。平凡な努力を非凡に積み重ね、徹底することからこそ、苦境の中に活路も拓けると私は確信します。
 ですから、人口では小さくとも、中身や活動において世界レベルの都市として、多久市が21世紀に飛躍できることを願いつつ、常に将来への希望や夢を持ち、市政運営においても積極的な姿勢で政治を行っていく覚悟であります。国、県の理解あるご協力やご指導をいただきながら、苦しい財政事情の中でも、緊急・必要なものなどを峻別しつつ、効率的効果的な地域経営の実現に努力してまいります。
 今年は、学びの志ある人々に門戸を開いたとされる「東原庠舎」の建立から300年目の年にあたります。先人たち、すなわち郷土の先輩の知求の志を糧としつつ新たな展開を期そうと思います。多くの行政課題、プロジェクトもありますが、ひとつひとつに真摯にあたりたいと思います。
 本年も市民の皆さんのご支援をお願いしますとともに、市民の皆さんお一人おひとりのご家族ともどものご多幸をお祈り申し上げ、年頭のあいさつとします。