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2月 冒険公園がいい

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1999年2月1日更新 <外部リンク>

 木の上の隠れ家、秘密の基地、ダンボールでつくった世界最小の小屋、木の上から垂らしたターザンロープ、落とし穴、手作りの遊具、などなど。枝のひとつも大事なおもちゃだし、初めて会った子もすぐに秘密基地と冒険の仲間になっています。
 こんな光景はお父さんやお母さんの世代にとってはなつかしい風景かもしれません。今の子どもたちはゲームボーイやプレーステーションなどの遊びが増えて、こういう遊びが少ないのではないでしょうか。
 実はこの公園は東京のど真ん中にあります。歩き回っているとやわらかい大地に心ウキウキになりだしました。ふと足元を見ると、土の上に木のチップが敷き詰めてあります。なるほど。そして「自分の責任で自由に遊ぶ」のモットーも掲げてあります。なかなかいいですよね。
 これも、ある事故がきっかけだそうです。公園事務長がお見舞いにいった時、お母さんは「いいんですよ、うちの子の責任ですから」と答えたのです。住民が自分の公園と自覚しているから発せられた言葉でした。
 ここには遊びのリーダーもいるし、子どもと一緒に遊ぶ環境を創造していこうという機運があります。育てる気持ちが公園を教育環境として生かしています。こんなふうに小さな工夫で大きな夢を開けないかと思うのです。