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3月 「大草原の小さな家」にみる地方自治の原点

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1999年3月1日更新 <外部リンク>

 大草原の小さな家というテレビドラマがある。ご覧になった方も多いだろう。舞台は開拓時代を思わせる光景のアメリカの小さな町。そこで暮らす親子5人の生きる姿が主人公である。近所の人々の表情や、出会い、起こり来る問題をかたづけていく。ひとつひとつに物語があり、奥深い人生の教訓すらある。
 このドラマに小さな教会が登場する。みんなで作った建物だ。いつもは教会であるが、子どもたちの学ぶ教室でもあり、時には町の集会所となりタウンミーティングの会場となる。心を寄せ合い、未来を育て、知恵を集めることに人々が奮闘する。そして皆で未来のことを語り、納得をして決めたことは、皆が協力してつくりだしていく。費用を負担しあったり、作業を分担しあったりする。共同社会とはもともとこういうものなんだろうと思わされる。そこには自立し協力する市民がいるし、要求するだけでなく「ともにつくりだす」努力も提供する自立互助がある。これが地方自治、地方分権の基本ではないかと教えられる。
 私たちも、未来を担う子ども世代のために、いまできること、いまなさねばならないことを、お互いに考え、小さいことでもよいから取り組みたいものだ。きっとそれは、ごく普通のことの積み重ねかもしれない。でもお互いに大きなドラマの大事な場面と思って取り組みたい。