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10月 サザエさんを訪ねて

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:1999年10月1日更新 <外部リンク>

 長谷川町子さんを知っていますか。サザエさんの作者です。多久市東多久町出身です。中央省庁陳情の合間をぬって、長谷川さんの美術館を訪ねました。
 閑静な住宅街の一角にあり、赤レンガの壁が印象的。ささやかな入り口から入るとすぐに受付。入場料を支払い、いよいよサザエさんの世界。と思いきや、いろいろな絵画が陳列されています。町子さんやお姉さんらの汗と努力で収集されたものです。見入っていました。作者の名声よりも、作品の美しさを第一に選ばれています。
 その隣りにサザエさんコーナーがあります。実に小さな部屋(あんまり小さくておどろくほど)。入るとすぐに「私は絵が好きだったのです」から始まる自叙伝風の作品が壁いっぱいにあります。内容にクギづけになっている自分を発見。じつに愉快、そして何度も苦しみと不安を抜けながらのサザエさん連載だったのだと発見しました。改めてじっくり読みたくなりました。
 それに、多久の子どもたちに見せたくもなりました。いろいろあるけど、自分の色を忘れず、出会いを大事に進んでいけば、いろんな可能性も広がるんだと、サザエさんこと長谷川町子さんが語っているようでした。
 正直にいうと多久に記念館をつくってみたらとも感じました。サザエさんミュージアムとでもいうか、サザエさんスピリットを伝えるものがあればと感じたのでした。