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9月 ピーター・フランクルさんの大道芸

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2000年9月1日更新 <外部リンク>

 数学者であり、大道芸人でもあるピーター・フランクルさんを、羽田空港で見かけた。この御縁を生かしたいと思った。前後して手荷物検査を受けてから「フランクル先生!」と声をかけた。もちろん、会うのはこの時が初めて。
 名刺を渡し、「佐賀県の真ん中の市、多久市の市長の横尾です」と自己紹介。急がれているようなので「家族でファンです。ご活躍ください」と別れた。待合いロビーに着くと、偶然にも公衆電話のそばで再び会った。お互いに会釈。今度はピーターさんから「ヨコオさんは数学や算数は好きでしたか」の質問。「大好きでした」と答えると「それはヘンな日本人ですね」と一言。お互いに笑う。「日本人は算数・数学を毛嫌いするようにされた人が多いですけど、あなたは例外」とも。名前のとおりフランクな会話が楽しい。「これ読んでください」とピーター流外国語勉強術の本を頂いた。大きなバックには虹色テープで「ぴーたー・ふらんくる」とある。ピエロの旅行バックに見えた。こちらも嬉しくなるから不思議だ。
 ピーターさんが大道芸をやるには理由がある。大学者扱いされると人間は謙虚さを忘れる。そうならないためにも常に一般の人々の視線で物事をみたり、謙虚さを忘れないためにも大道芸をやるという。さすが一流で活躍する人物は奥深いと感心した。