英語圏との交流を目指し、市内の中学生と英国(UK)のウエールズを訪問しました。
多久と同じく石炭産出の歴史があり、かつてジョン・フォード監督の映画『わが谷は緑なりき』の舞台となった谷間の街もあります。最盛期には600を超える炭坑があり、首都カーディフ市は積出港として栄え、立派なシティーホールをもつ美しい街です。
ここで中学生7人はホームステイを体験しました。渡航の機内では英語テキストを読み、初日は緊張気味の対面でした。4泊を過ごしての別れは涙の連続でした。「よき親善大使」「すばらしい娘たち」とおほめの言葉もいただきました。学校訪問では、地元生徒が初めて見る日本人として、英語であいさつし、折り紙・習字・剣道・ピアノ・野球・多久音頭を披露し、大きな拍手を受けていました。
不安と楽しさ、そして英語を思い通りに話せない悔しさ。その中から「やるぞ」という意欲を燃やして欲しいと思いました(参加できなかった皆さんにも同様に期待します)。熱意と決意をもって、努力を続けない限り、けっして未来の道は拓けません。
途中、今の情報化社会を予言した志田林三郎先生が学ばれたグラスゴー大学も訪問しました。世界屈指のケルビン先生に直々の指導を受け、最優秀賞も受賞しています。明治期の日本をリードする人物が、この故郷・多久で育ったのです。
さあ出でよ、後に続く若者たち。明日が待っている。