3月　駅伝と掃除

印刷文字を大きくして印刷更新日：2001年3月1日更新＜外部リンク＞

　県内一周駅伝で多久市チームが大健闘をしてくれた。
　学校などに陸上クラブがあるわけでもなく、練習も大変だったと思う。ランニング好きな選手達がそれぞれのベストを出したのだ。仕事や学業の合間で、自分自身を励ましながら積み上げたトレーニングと熱意に大きな拍手を贈りたい。最終日の夕刻には反省会もあった。チームの敢闘賞、大串選手の新人賞に会場も沸いた。全員の笑顔は次への希望となって輝いた。
　実はその日の朝、有志で駅伝コースの一部を掃除した。沿道に散乱したゴミ拾いだ。選手に気持ち良く走ってもらおうとの思いからの実施。地区の方々も参加して頂いた。かわいい笑顔も一緒だった。空缶、吸い殻、食品袋など、無造作な散らかしようだ。だが、皆の協力により、約1時間半ほどできれいになった。
　「そんな愛情があるよ、皆さんの故郷には。だから誇りを持ってさらに頑張って」と選手にも激励した。
　掃除は、実は儒学の経典の一つである『小学』にもでている。この書物はきわめて具体的に躾について記述がある。あいさつ、掃除などの日常作法について書かれている。躾や整理整頓のみならず仕事の成功にも掃除は効果がある。その偉大さは、日本掃除の会や日本を美しくする会の活発さを見てもわかる。
　来年は沿線の方々とこぎれいにしてふるさとの選手を迎えられたらいいなと感じた。