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7月 熱意から成功の道は開ける

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2001年7月1日更新 <外部リンク>

 苦境の脱出には真の経営が必要だ。経営の神様ともいわれた松下幸之助翁。その理念や発想は、わかりやすい表現だが、含蓄深く、心に残る。
 松下翁は「成功のコツは熱意」だという。「仕事をする、経営をする時に、何が一番大事かと言えば、その仕事をすすめる人、経営者の人の熱意や。溢れるような情熱、熱意。そういうもんをまずその人が持っておるかどうかということや。あれば知恵が生まれてくる」。
 経営者には指導力や決断力が大事とか、行動力とか、いろいろいわれる。それらも大事だが、経営者の最初というか基本の条件は、情熱、熱意というわけだ。
 たとえば販売のやり方がわからない、だけどなんとしても商売を成功させたいという懸命の思い、情熱というものがあれば、そこに努力も工夫も生まれて、成功の道が発見されるようになる。新しい商品を作りたいと真に考えるなら、他人に素直に教えを乞い、尋ね、指導を仰ぎ、謙虚に耳を傾ける。経営のやり方、進め方も、どうしたら一番うまくいく方法なのか、その方法も考え出されてくる。「正しい熱意、素直な熱意あるところ必ず経営成功の道が開けてくる。熱意は成功へのハシゴ」とも。
(『松下幸之助・散策・哲学の庭』江口克彦著・PHP研究所刊より)