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11月 We Love New York の舞台裏

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2001年11月1日更新 <外部リンク>

 米国での同時多発テロ以来、世界が揺れている。アフガンでの攻撃、炭疽菌事件。国内では狂牛病。前例のないことばかり。混乱と混迷の中、光もある。
 数年前に出合った茂田さん、奥様がNY世界貿易センタービル倒壊で、想い出の建物損失と、多くの犠牲者を悲しんだ。自分自身にも想い出の街。そこで茂田さんは思い立った。「NYに激励メッセージを贈りたい」。
 すぐに準備に入った。NYのシンボルであるアップルマークグッズを捜し、数日後にパンフレットができた。
 「We Love New York」のチャリティー・コンサートだ。
 N響や都内の音楽家の有志と、桐朋学園の若い演奏家たちの卵たちに世界的指揮者マゼール氏が指揮棒を振る。彼はNY生まれの、NY育ち。茂田氏からの申し出に即座に快諾を伝えた。しかも全くのボランティア。
 コンサートはバッハに始まり、観客との大合唱で結ばれた。指揮者は「この参加は私の誇り」と述べた。
 若い演奏家たちも驚くほど素晴らしい音色を奏でた。「スピリットですよ」と茂田さん。人々に救いの心を伝え、天に祈る心があるからスピリットが違うとも。
 参加した米国大使はあいさつの中で「実行委員長のMr.シゲタに感謝」と語った。多くの聴衆はその人が誰かを知らないまま、感激して帰路についたはずだ。
 一人の思い立ちが、事を始め、心を動かした。