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7月 ワールドカップが教えてくれるもの

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2002年7月1日更新 <外部リンク>

 日本と世界をフィーバーさせたサッカーのワールドカップ。世界のサッカー熱のすさまじさを直接日本に伝え、レベルの高さを見せ、60%を超える脅威的な視聴率を生み出した。今世紀初で史上初の日韓共同開催大会で、本命予想チームの途中敗退という波乱もあった。前回覇者のフランスは、無得点0勝という痛恨の結果。アルゼンチンもリーグ戦で消えた。
 他方では、先の見えぬ状況で、勝利をつかんでいったチームもある。その姿は最後まで諦めないことの大切さを教えてくれる。日本チームもそのひとつだった。世界のチームを相手にすばらしい健闘を残した。
 稲本の記録に残るシュート、中田のメイクチャンス、そして徹底したガード、鉄壁のキーパーなど、それぞれ役目をきっちりと果たした。個人技もさることながらチームとしての協力こそが総合力発揮につながったのだ。
 ぼっと出の勝利ではない。Jリーグで競い合い、世界チームで鍛えた並々ならぬ努力がプレーヤーとしての実力を伸ばし、人間としての幅を広げ、チームとして勝つという良い仕事を達成することを修得させた結果だ。
 選手達の奮闘を見ると、一人ひとりの地道な努力がいかに大切かを教えられる。誰も気づかなくても、たった一人でコツコツと積み上げる努力は自分を裏切らない。積み上げただけ成果が出る。だから、何をなすべきか、何が大事か、自分を振り返り、より高いレベルの自分にチャレンジする気力をもちたいものだ。(とし)