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8月 改革の灯を消すな

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2002年8月1日更新 <外部リンク>

 竹林の賢人という言葉がある。中国古典に出てくる賢人たちのいざなう林だ。新しい総理官邸には、外周にも、中庭にも竹林が息づく。激動の中、経世済民の舵取りをする政治行政に、過ちなきよう、聖賢の英知に学べという空気を感じる。
 先般、総理官邸に小泉総理を訪ねた。改革の志に燃える総理に「改革の灯を消すな・有志市長の会」としてエールを送った。
 そもそもは6月の全国市長会で、京都府綾部市、大分県臼杵市、石川県羽咋市の市長さんたちと、今という時代やこれからの日本、そして自治体経営のあり方などについて意見交換したのがきっかけだ。輪を広げようと呼びかけたら、91名の市長さんが賛同された。その名簿一覧を添えつつ、会を代表して「改革の灯を消すな」のアピール文を朗読して、総理に直接手渡した。
 以前『論語カルタ』を献上したときよりもお元気な様子の小泉総理が坂本竜馬のことを話題にされた。「好きだな」。竜馬は、維新の風を起こし、時代の扉を開くために奔走した。その志が多くの人々の心をひきつける。
 人には、この世での結びの時がくる。人生は、その瞬間への旅でもある。8月には、旅を終えた先達に思いを派せる盆供養がくる。「おーい、焦るな、あわてるな、がめつくなるな、卑しく生きるな、おまえだけの大切な人生だぞ。だから毎日は奇跡の連続の日々なんだ」。そんな内なる声も聴こえる。夏バテ御用心。(とし)