ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 12月 基礎学力の向上をめざして

12月 基礎学力の向上をめざして

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2002年12月1日更新 <外部リンク>

 子どもが夢を目指して進むこと、できれば獲得することを応援できることが親としての喜びだろう。その意味で、基礎学力・基礎体力は不可欠の基礎力でもある。
 基礎学力の向上については、一昨年から研究予算を組んで改めて着手し、昨年から研究大会を行っている。NHK特集等で紹介される学力向上に活躍中の第一線の先生を招いての特別講演は多くのヒントと励みを与える。
 昨年の講演をきっかけに市内の小学校でも、漢字ドリル・百マス計算などの取り組みが始まった。それぞれのご家庭でも子どもたちの様子をご覧になっていると思う。
 一見すると単純に見える計算や朗読は実はたいへんな効果があることが大脳生理学的にもわかってきた。脳ドックの技術で脳の活動状態を透視すると、ドリルや朗読に取り組むとき、人間の脳は活発に動き始める。集中力も向上するし、脳の広い分野で活動が活発化する。専門家によれば、脳は使えば使うほど賢く強くなるそうだ。学んですぐに反復すると記憶確率も高い。でも、テレビゲームでは部分的にしか脳は動かない。
 「市をあげての取り組みに感心します」と言われたが、「とんでもない。当然のことです」とお答えした。未来を担う世代へ遺せる最大の力は教育にかかっている。知的にも体力的にも、そして人格的にも、時代を担える力を修得してほしい。その基礎力の先に、40代でノーベル賞に輝いた田中耕一さんのような貢献がある。(とし)