この春に佐賀県市長会長に選任された。多久市長としての職責遂行はもちろんのこと、県内7市と県内地方自治の進展、さらには改革期にある日本の地方自治行政の創造にも尽力する役である。わが多久市は人口・予算規模でも県内最小の市で、これまで多久市長が県会長を受けたことはなかったし、おそらく最初で最後かもしれないとも感じつつ、お受けした。
就任あいさつもあり総理官邸を訪問し、県出身の古川貞二郎官房副長官にお会いした。多難な国事に奔走の中、予定を上回る時間を頂いて、執務室でお話を伺った。
副長官は「役職は天下の預かりもの」と説かれる。いろいろな出会いや巡り合わせで、その時々にいろいろな仕事を担い、容易ならざる事・力量を超える難事に面するが、力まず、おごらず、一つ一つに精一杯努力することが肝心と説かれる。その時には難儀と思える事でも、後日振り返ると、こういう意味だったのかと悟れることが人生にはあるとも。ご自身も進学・就職と困難に直面され、克服しつつ新たな人生展開に出会われている。
先人に感謝し先祖に思いをはせる8月だけに、天に預かる職務に思いを新たにしている。小泉総理も掲げる三位一体の改革(補助金削減・交付税制度見直し・税源移譲)にも自治体の視点と努力が不可欠だし、景気雇用対策も急務だ。これまでは秋に行っていた県への市長会からの要望も、予算編成に合わせ8月に提出することにし、合わせて教育についての要望も行う。(とし)