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11月 まるで台風の年だ

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2004年11月1日更新 <外部リンク>

 今年の日本列島への台風上陸は10個におよび、新記録という。まさに台風の年だ。
 市内に爪あとを残した台風だけでも4つ(10月22日現在)。なかでも超大型台風23号は猛烈な暴風台風で、市内の被害も広い範囲に及んだ。天山おろしのような北からの突風が多久市内や小城町内を襲った。
 接近前の予報では佐賀県地方は強風圏に入り、午後に通過という程度だったが、実際には予報での最接近時刻の午前10時を過ぎても暴風突風が続いた。風雨の中、破損した屋根にも上ったが、暴風圏の間違いではと思う程だった。途中から停電発生、大半の回復は夜になり、最終は翌朝。風は看板や屋根瓦、小屋などを飛ばし、被害拡大。農業施設や店舗部門でも被害。学校ではバックネット倒壊、体育館の一部破損、校庭での倒木など。山間部では倒木が道路におおいかぶさった。市内でも住宅被害がめだった。幸い翌日は雨天でなく、濡れずに対応可能だったことは救いだった。それでも件数も程度もこれまでにないもので、復旧には時間を要する。
 23号の別名は「トカゲ」。その名のように列島を這い回るように爪あとを残し、平成時代で最悪となった。兵庫県豊岡市では市域の90%が浸水。全国で80名以上の人命が失われ、土砂崩れや堤防崩壊の被害も甚大。どこも「この50年で最悪の被害」とのこと。それに比べれば、無事であるだけでも感謝しなければと思える。しかし「もう台風は要らない」が本音だ。(とし)