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2月 よみがえれ公徳心

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2005年2月1日更新 <外部リンク>

 企業誘致の営業活動を仕掛けている。企業へ工場団地等の情報を提供し、機会があれば現地視察もお誘いする。そんな時、そうじの会メンバーとの会合で「工場団地の掃除しようか」の意見が出た。「できればそれまでに進出確定を決めたい」とも語った。
 そこまで言ったからにはと早速現地へ足を運んだ。見れば、なんともひどいゴミの散乱状況。すぐに掃除を思い立ち、融通できる執務時間を使って長靴と作業着姿で掃除をすることに決めた。11時ころから約1時間半、関係職員とともに5人でゴミを拾った。草薮に入っては投げ込まれたゴミを見つけ、水路に降りては紛れ込んだゴミも拾った。そしてなんとかスッキリとなった。これで「見てくださいと言える」と感じた。
 同時に思ったのは、公徳心の衰退だ。ゴミを散らかせば景観は汚れ、道行く人の心もすさみ、処理に税金投入にもなる。全て社会的なマイナス負担だ。それを意に介せず、自分勝手な行動の国民しかいなかったら社会も乱れ、将来も心配な社会しかできない。また、この乱れは子どもたちを取り巻く環境の乱れや悲惨な事件の原因ともなるし、社会の乱れとなり、不正を正せぬ社会に堕することになるのではないかと思えた。
 先日の小雪舞う日に、市内外のボランティアの人たちが国道沿線を掃除された。寒風の中に頭が下がる。この心が広がれば地域も変わる。基本は一人から。私達一人ひとりが未来を創造するしかない。(とし)