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4月 いまこそ人づくり・国づくり

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2005年4月1日更新 <外部リンク>

 明治維新を担った若者達は、外国交渉でも立派に対応し、尊敬を得たと聞きます。その素養は古典で鍛えられ、人徳向上が常の努力でした。彼らの努力は、今の日本に至る貴重な流れを生みました。司馬遼太郎氏のいう「明治という国家」が「坂の上の雲」に至るのは、偶然ではなく、幾多の人物の情熱と貢献のお陰です。だからこそ、資源小国の日本が、世界有数の経済大国になれたのです。
 今の日本は、輸入してまで食べ残す国と皮肉られ、ブランドには労を厭わぬ購買意欲の一方で、国家は財政危機です。経済や政治の質は低下し、信頼の砦ともいわれた警察・司法関係等が時に情けない報道の的にもなります。家族を大事にする国で知られたわが国で、家族や子どもたちに関する痛ましい事件が後を絶ちません。
 なぜ、こんな日本になってしまったのでしょうか。しっかりとした人物はどこに消えうせたのでしょう。信頼に足り、子や孫を託せる教育や社会はできないのでしょうか。不信と不安に翻弄されず、それぞれに手ごたえのある生き方ができないのでしょうか。
 可能性を論じる余裕はありません。大事なのは、よりよい地域と日本や世界を担う人物育成です。一人でもいいから行うことです。私達が改善の決意をすべきと思えます。時代創造の最先端を我々は担っているとの自負と自覚をもち、日々研鑽に努めたいものです。(とし)