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5月 陶祖・李参平と多久の物語

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2005年5月1日更新 <外部リンク>

 うららかな好天に恵まれた春の釈菜。多久聖廟にて古式ゆかしく祭典が挙行されました。朝から多くの方々が準備に余念無く尽力いただき、伶人の奏でる雅楽、献官・祭官による祭典は無事に開催できました。平日でしたが多数の方々の参詣もいただきました。
 また正午からは「陶祖・李参平顕彰之碑」の贈呈・除幕式も執り行いました。約400年前に龍造寺家久(のちの多久安順=やすとし)に預けられ、多久で最初にやきものづくりに取り組み、その後、いまの有田焼の源流をつくった人物といわれています。多久に18年ほど住み作陶に励んだのです。その足跡や功績を顕彰したいとのご厚情をいただき、顕彰碑の贈呈を受けました。贈呈されたのはソウル在住で韓・中・日芸術文化交流協会会長の文柱天氏と多久市在住で匠の藤田秋月氏です。李参平末裔の金ヶ江省平さんも参加され、除幕できました。
 時あたかも日本と韓国・中国との関係に議論があっている時でしたが、先人の尽力を範としつつ、その功績に学ぶとともに糧として、新たな未来づくりのため、アジアの世紀のためにこの顕彰が役立てばと思いました。
 あわせて陶祖李参平の初期時代がこの多久だったこともより多くの方々、特に陶磁器愛好家にも知っていただけるように努力したいとも感じました。寄贈された文氏も、この顕彰の意義とアジアの平和のために努力することの大切さについても述べられておられました。(とし)