7月　打てば響く音楽会へようこそ

　それは去年のことだった。台風襲来の停電復旧に奔走された九州電力佐賀支店から報告にみえた。
　余談から、九電が協賛されている九州交響楽団のことに話題が及んだ。九州にとっても貴重な存在。でもコンサートは県都や比較的大きな市の会場で開催されているようなので、「多久のように小さな都市には来てもらえないかも知れませんが・・・」と切り出した。「でも来訪を期待されている方々がおられます。できるなら、家族で参加できるコンサートをお願いしたい」と、期待と希望を述べた。返事は「持ち帰って検討します」だった。
　その後、来訪され「市長さんからの要請は検討してもらえました。そして実現できることになりました」との朗報をいただいた。打てば響くの対応が嬉しかった。また、あきらめないで言ってみるものだとも感じた。
　そしてこの7月27日夕刻、九州交響楽団による多久での「ふれあいコンサート」が実現することになった。家族で音楽会に出かけ、生演奏の感激を夏の思い出としてほしい。そして家族の絆や、親友との友情、大切な人との愛情を深めてもらえたらと期待も膨らむ。
　実は自分も若いころ、結婚前に出かけたコンサートで、つい寝入ってしまった。拍手に起こされ、隣席には「恥ずかしい」と言われたが、「寝入るような癒しの響き」と話した。今も忘れない想い出の一つだ。
　まさに打てば響くで生まれた音楽会だから、心に響きあう会になるはずだ。皆さんも参加してください（とし）