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2月 祈る思い

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2006年2月1日更新 <外部リンク>

 新春を迎えると受験シーズン。聖廟や天満宮などには合格祈願の人々。孫の写真を手に祈願する人、子どもを思い祈る人、友達揃って祈念する姿。各々に祈りがある。
 受験生の家族も緊張する。会えば「がんばれ」「今まで努力したから大丈夫」の激励。そして静かな見守り。
 「日本の受験生は大変ですね。神仏にも祈るほどならストレスもあるのでは」とある外国人教師。「いいえ、これは違いますよ。この先は自分自身で頑張るために、迷いや自分の弱い部分を預けるのですよ」と説明した。
 こと受験は、本人の努力と当日の頑張り次第。代わりたくてもできないし、親や家族は祈ること、励ますことのみできる。改めて自分の受験時代の親心を知る思いがする。人知れずの心配をかけたのだなあとも思う。
 祈りといえば、子の誕生にも祈りがある。「健やかに生まれ来ることができますように」。きっと全ての親が通る祈りの門だろう。親としては懸命に祈るのみなのだ。
 先日、子どもたちの懐かしい写真を見た。誕生間もなく兄に寄り添ってもらう弟。歩き始めた弟をしっかと抱いている兄の笑顔。それぞれに温かい気持ちがこもる。それに「もうこんなに大きくなったのか」と感慨深い。
 「君たちの未来のために親父たちはしっかり頑張るぞ。だから精一杯努力して天与の花を咲かせてくれ」と期待と祈りを込める。念ずれば花開くでありたい。
 桜咲く春に向けて、がんばれ受験生諸君。親も先生も友人も、みんな君を応援して、祈っている。(俊)