ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 9月 松翁論語と経営塾

9月 松翁論語と経営塾

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2006年9月1日更新 <外部リンク>

 「事に当たって行き詰まるということはない。行き詰まるということは行き詰まるようなものの考え方をしているからである」。この言葉を1として938まで続くのが『松翁論語』だ。
 この書物は、松下幸之助氏のそばで22年間にわたって仕事をしてこられた江口克彦氏(PHP研究所社長)が編纂された。直接聞いた話の中で心に留まった言葉、あるいは松下氏の著作を読み感銘した言葉、さらには松下氏と接した人々から聞いて印象に残った言葉などを折々に書きとめられたものを「論語のひそみに倣い・・・並べた」と初版本の巻頭で紹介されている。
 その江口先生を講師に招いた経営塾を6月23日にスタートした。「松下幸之助に学ぶ経営のコツ」の講話はCATVでも紹介された。この講座は継続する学びでもある。話を一度聞いてその気になっても、時とともに思いが薄れたりするものだし、講師とのふれあいや学びあいから会得することが重要だ。さらには、経営のノウハウ学習もよいが、経営者としての考え方や経営に対する姿勢を鍛えることこそが何より大事だとかねてより感じていた。だから連続講座を企画し、直接お会いしてお願いした。江口先生はすぐに快諾して下さり、「それなら松翁論語を一緒に読もう」と提案された。「でも唐突では難しいかもしれないから、まずは講話から」ともおっしゃって下さった。
 孔子廟のある多久で、『松翁論語』を読み進む。あたかも藩校や寺子屋の「輪読」を思い起こす。地味だが、確実に人に力を与えてくれ、本来の力をも高めてもくれる。人間のもつ力の向上こそ大事な時代だ。今月は22日に開講される。(俊)