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12月 勇気を出して・・・(いじめ問題に思う)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2006年12月1日更新 <外部リンク>

 全国で子どもたちのいじめや自殺の報道が続いています。
 子どもたちのまわりで、大人に想像もできない事態が発生しているようです。幸い市内では事件はないですが、潜んでいるかもしれないと注意して見つめます。
 「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」。他人にされたくないことは人にしてはいけないという論語の教えです。簡単明瞭です。いつもそうありたい。
 いわゆる「強い側」にいる人に伝えたい。卑怯なことはしないことです。人間として最低だ。真の強者は、弱者や幼い者をいじめない。むしろ守る人だ。大人社会での悪口や態度に触れても真似なんかしないことだ。君の人格を下げ、自分を愚かにするだけだから。力が余っているなら、自分自身の向上に使うべきだ。
 弱い側にいる人に伝えたい。毎日の生活で、静かな中にも、耐えて、自分の進む道を懸命に探している君のことを、見守っている親や家族がいる。いつもそばにいて、励ましたい思いでいっぱいなのだ。「君は独りではない。同じ悩みを持つ友もいる。両親や兄弟姉妹だって似たような経験もあるはずだ。自分だけで抱えこまないでほしい。急がなくていい、少しずつでいいから、話してほしい。君らしく輝いてほしい」。まずはお父さんやお母さんと語ることから始めてほしい。小さな勇気を出して。
 多久市では教育委員会が中心となって、いじめに「気づく」、子どもたちに「かかわる」、いじめを「許さない」の三原則による風土づくりを推進中です。(俊)