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6月 中国大地震と防災

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2008年6月1日更新 <外部リンク>

 ひばりがヘリコプターのように空を舞う。そんな快晴の日に九州地区と県の総合防災訓練が行われた。納所でも避難訓練を実施。その数日後、中国四川省でM8.0の大地震が発生した。
 報道される被災地はまさしく大惨事だ。4階建て校舎が2階建てにしか見えないほど崩落した姿が幾度も放送された。死者は6万人を越え、1千万人が家を失ったといわれる。各国が救援隊派遣を申し出たがなかなか入国承諾にならなかった。そのため生死の境とされる72時間を越えて、子どもたちがガレキの下敷きになったまま。やっと受け入れられた日本の救助隊は初の海外救助チームとなり、「歓迎」「感謝」が中国から伝わった。その隊員は帰国後に「想像を超える惨状で驚いた」と現地の印象を語った。衛星写真でも、地形が変わり、川に土砂ダムができ、街が崩壊していることが見て取れる。ダムに亀裂が入り、二次災害も心配されている。衛生面の心配も高まっている。
 上京中の朝に中国大使館を訪問し追悼記帳をしてきた。
 米国のハリケーン被害、ミャンマーのサイクロン被害、そしてこの大地震。災害は予期できぬ時に襲来する。「備えあれば憂い無し」は格言だが、備えも無力になる場合もあると知らされる思いだ。新潟の山古志村も視察したが、山が消え、新たな山ができるほどの地震だったことを見せつけられ驚いた。
 これらを教訓や警鐘として、備えに万全を期さなければならない。市内の小中学校の校舎は昨年夏に耐震対策を完了している。毎年雨季前には防災パトロール、防災会議を行う。皆さんも自ら守るという視点で、災害に備えてください。今年は防災行政無線を市内全域に配備する事業を推進中です。(俊彦)