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9月 北京五輪と「勝利脳」の作り方

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2008年9月1日更新 <外部リンク>

 この夏の話題は北京オリンピック。チベット問題などで心配された聖火リレーのゴールは北京のスタジアム。通称「鳥の巣」の異名を持つ会場での開会式は壮大な演出で圧巻だった。絵巻物をひもとくように、数千年に及ぶ中国の歴史を踏まえたストーリーで多彩な演技が披露された。印象的なのは論語だった。「朋有り遠方より来たる、亦楽しからずや」という論語の言葉が冒頭部分で登場し、世界中の人々を歓迎した。
 世界新記録も続出。水泳のフェルプス選手は史上初の8金メダル。陸上100mと200mではジャマイカ勢が世界新で活躍。
 日本選手も頑張った。平泳ぎの北島康介選手は2大会連続の金メダルだ。その勝利の雄叫びは打ち震える武者のようだ。
 100mは58秒91の世界新。競り合っても、「他の選手は見ないし、考えない。自分の泳ぎに集中した」と語る。泳ぎながら自分の水かきの回数を数えていたらしい。スタートから50mターンまでは16ストローク。他の選手より少ない水かき数で世界新をたたき出す。200mも五輪新記録で優勝。世界新との差はあと20センチメートルだったという。まさに僅かな差である。
 実は北島選手は「勝利脳」訓練もしていたと自ら語る。最強の自分自身へ意識面での強化も怠らなかったのだ。

  1. ライバルは自分
  2. 否定言葉は使うな
  3. 最後まで「勝った」と思うな
  4. 一歩一歩着実型より全力練習で臨め
  5. 自分の世界をつくれ
  6. 4拍子半のリズムを保て

という訓練だ。そして勝利脳をつくり、自己の能力をフルに出せるように高めていったのだ。
 私達もこの勝利脳づくりで、人生というオリンピックで夢実現や自己実現のゴールドメダルを目指したいものだ。(俊彦)