今春の中学校卒業式でアンジェラ・アキさんの詩を紹介しました。ご本人が15歳の頃に書いた未来の自分宛の手紙。それを大切に保管してくれていた人がいました。お母さんです。受け取って読み返すうちに、思いが溢れ、詩曲になったのです。
手紙はまず未来の自分に、どこで何をしているだろうかと問いかけます。実際に、15歳の頃に誰にも話せない悩みがあったのです。悩みで潰れそうに思えたり、涙のない日がなかったり、自分は存在しなくてもいいと考え込んだり…。まさに青春という光の季節の苦悩という影。そこには誰も信じられず壊れそうで立ちすくむ、小さな自分がいます。先日偶然聴いたラジオでも、アンジェラさんは当時を懐かしく語っていました。
次は15歳へのエールです。人生行路を経て語れるメッセージです。誰もがきっと「自分とは何者で、どこへ進むべきか」と自問したはず。その答えは見えそうにないと思えます。でも違うんだよ、求め続ければ答えが見えるよ、悩むのは君だけじゃないよ、と震える肩を抱くように語りかける詩です。
確かに人生は平穏ばかりではありません。でも勇気と希望をもち、自分の夢に挑むことが若者らしさです。自分を信じ続ける。その小事がどれほど大事か。心に響く旋律で届きます。
聴いてほしい楽曲です。心で感じてほしい「手紙」です。いつも自分を信じ笑顔で生き、青春を謳歌してほしいという誘いがあります。未来は若者を待っています。君達は希望です。いつかチャンスが来ます。ただし、誠実な努力を重ねていればですが…。それを忘れず、さあ飛べ。自分を信じて。(俊彦)