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8月 「天・地・人」で未来を拓こう

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2009年8月1日更新 <外部リンク>

 「天」に現れた46年ぶりの日食。7月22日の県内市長会議に着いた時に見た。なんとなく陽光不足かと思ったら、日食だった。見上げると流雲が天空をおおっていた。人々も外に出て空を見上げる。曇りで「見えないかも」と心配で仰げば、流れる雲間に、光る太陽が見えた。三日月よりも細い。まさに天空の雲の隙間から木漏れ日のように輝く光景だった。
 日食のピークは県内では10時56分頃。前後2時間に日食が進んだ。このように天は定刻で、数学のように正確に動く。「だから月に到達できた」と科学者。7月20日は人類が初めて月面に立った日。1969年のことだ。当時13歳の私は専門書を一気に読破した。鮮明に憶えている。そのまま進めば宇宙飛行士を目指したのかもと思う。それが今では地を奔走する首長。万事に感謝し、少しでも良い社会にと全力を尽くす。
 「地」の奔走から、内閣府の地方分権改革推進委員に選任された。これは衆参両院同意を経て総理大臣からの任命で、全国806人の市長から唯一人。それだけ極めて重要な職責で、会議も多く、体力も要る。交通費は内閣府からだが、その機会に市の要望にも動く。まさに一石二鳥。多久という地方の現場で気付くこと、行政の実体験で感じることを基に進言する。その動きに伴い広がる出会いは、大事な人脈ネットワークとして予算確保や活性化に活かす。「只では動かぬ」の信条からだ。
 動きすぎ出かけすぎと言われそうだが、動いてなんぼが営業の常識。この時代は、市長・市議会・市役所・市民が「人」の力を合わせて予算や施策の確保することが重要。一致して外への働きかけが肝心。まさに「天・地・人」で拓きたい。(俊彦)