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9月 「よろしくお願いします」に教えられた

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2009年9月1日更新 <外部リンク>

 選挙の夏。市長選挙は総選挙と同じ8月30日の投票となり、23日にスタートした。支持を求め、必死の思いで「よろしくお願いします」と訴える。一般に選挙でよく見られる光景だ。私も同様だった。でも今回、予想を超える言葉をいただいた。
 それは、握手をして「よろしくお願いします」とあいさつした時のことだった。「いいえ、市長さん、こちらこそお願いします。厳しい時代だから苦労も多く大変でしょうけれど、頑張ってください。私の方こそ市長さんにお世話になりますから、こちらこそよろしくお願いします」と返事が返ってきたのだった。
 お一人ではなかった。ほかの場所でも改まった面持ちで「よろしくお願いします。市役所にもお世話になっていますから」と丁寧にお辞儀をされ、握手をしてくださった。
 これらの出会いは、行政の基本、首長職の原点、そして自分自身の初心を思い起こす貴重なきっかけになった。そうなだ、市役所は市民の皆さんのさまざまな生き方や暮らし方、地域活動等を支える仕事をしている。安心安全の確保から始まって、健康増進、福祉充実、教育向上、産業活性化など、実に広範囲に及ぶ。その行政サービスを必要とされたり、感謝されたりしておられる。その期待に応え、未来創造も進める必要がある。
 告示日の夕刻には無投票当選の結果を頂いた。そこには市民の皆さんの信頼と期待を複合させた重みがある。その重さはこの職になれば、誰もが必ず感じ、分かるはずだ。だから報道インタビューには「重責を感じる」とお答えしている。
 新任期は9月17日にスタート。「志とアンテナは高く、頭は低く」の姿勢で、真摯に真剣に、奮闘努力いたしたい。(俊彦)