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1月 何事にもトライする年に

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2010年1月1日更新 <外部リンク>

 新年おめでとうございます。
 皆さんにはご家族お揃いでこの新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。この寅年は、何事にもトライし、トラブルを克服する年にしたいものです。
 初春を呼ぶ美声といえば鶯ですが、「うぐいすのとなりにすんで今朝の春」、「新年や鶯鳴いてほととぎす」という正岡子規の句があります。
 その親友の夏目漱石や秋山兄弟等が登場する司馬遼太郎先生の『坂の上の雲』がドラマ化されました。青雲の志に燃える彼等の時代は私達の曽祖父母の時代です。人々は、謙虚に自己観照し、境遇を恨まず、何事も感謝し、真摯に不断の努力を重ねました。底流に儒学があり、真面目さが光りました。
 司馬先生は『風塵抄』で、「忠恕」は孔子の教えで今までの日本を支えた心だと説かれています。儒学の教えとその心を現代に活かしたいものです。
 昨年は多久聖廟三百年をNHKのど自慢で結び、春は天皇皇后両陛下ご成婚五十年、秋は即位二十年で祝し、誘致企業の操業開始もあり、また市政にも多くの方々のご尽力をいただきました。この機会に重ねて感謝申し上げます。
 寅年を迎える風に不透明感が否めない印象です。経済は円高、デフレ、ドバイ・ショック等で混乱し、政治は新政権になったものの歳入予算不足で、国民生活再建や持続可能な発展は道半ばの様相。地方への影響も懸念されます。衆知を集め、新たな日本と地域の発展創造が必要で、その一策が地方分権改革です。国の高い志での変革と、地方の受けて立つ気概が重要です。
 この変革期に、安心安全を確保し、経済・教育・健康の充実を目指します。「経済」は何といっても生活の基礎・基盤であり、最重要課題です。産業・雇用対策、企業誘致、定住促進、政府への支援要請などに努力を重ねます。「教育」はいつの時代も大切な未来を担う人材育成であり、多久の特性を活かしつつ子どもたちの可能性を伸ばす小中一貫教育・生涯学習の充実に努めます。「健康」はまず健診から。一年の計を立てる元旦に健診日を予定表に書き込み必ず受診してください。ゼロ健診ではいつ病になるかもしれません。「あなたの代わりはない」のです。日々輝くためにも健康は必須。専門の医師と自分の意志で健康保持するのです。
 厳しさの中に迎える初春ですが、市民の皆さんにとって、未来への希望をつなぎ少しでも飛躍できる年となりますよう、全力で頑張ってまいります。(俊彦)