ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 3月 オリンピックと経営スピリット

3月 オリンピックと経営スピリット

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2010年3月1日更新 <外部リンク>

 バンクーバー冬季五輪が催された。スピードスケート500mで長島選手は銀メダル、加藤選手は銅メダル。若手二人の選手の所属会社は、あの清水選手を輩出した会社でもあった。その会社もかつては経営危機に襲われ、その後に社名を変えて存続し、スケートの伝統が継承されて今回の結果につながった。それを支えたのは新たな経営トップの永守重信氏だった。経営モットーは「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」だ。28歳で起業し、経営トップは今年35年目。精密モーターで世界一のシェアを誇る企業を率いる経営者だ。その思考回路には、「夢を見たら必ず実現すると思わなければならない」もあるらしい。メダルを狙ったからには実現するまでとの情熱が込められているようだ。だから、スピードスケートチームをしっかりとサポートし続けてきた。「できるまでやる」成果ともいえる。
 「すぐやる…」のモットーは分かりやすいし、誰にも実行できることでもある。でもそれを徹底できるか否かが勝負だ。その成否が結果の成否を分ける。簡単な言葉だが実行は容易でない。その重要性をこのオリンピックは教える大会でもあった。
 ところでバンクーバーのあるカナダのブリテッシュ・コロンビア州の州都はヴィクトリアで、両市は緑豊かで住みやすい美しい都市だ。天皇皇后両陛下も先頃訪問された。私も大学時代に奨学金でヴィクトリア大学に公費留学し、バンクーバーにも出かけた。リスに会えるスタンレーパーク、その北には中心街から30分で行けるスキー場。カナダは移民歓迎の国であり、人々も友好的で紳士的な国柄。開放性や国際性、人を大事にする思考やユーモアもこの国の人々から学んだ。感謝。(俊彦)