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7月 「はやぶさ」君~宇宙からの帰還

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2010年7月1日更新 <外部リンク>

 W杯サッカーが南アフリカで開催中だ。日本チームは予選をデンマークに3対1で勝ち抜き、決勝トーナメント進出を決めた。「優勝したい」と公言した本田圭介選手ら若手選手が活躍している。
 その本田選手の特集番組を見た。あえてチャレンジして進む姿勢が光る。世界の舞台ではアピールしてこそ出場でき、ゴールを目指してこそサッカーと彼は言い切る。勝つために必要なことを積み上げる。その気迫が新天地を生む。
 新天地といえば、宇宙探査機「はやぶさ」の帰還も人類初の快挙だ。宇宙好きにはたまらない。小惑星イトカワの砂を採取し持ち帰るミッションのため、7年をかけて60万キロ超の旅をした。サンプルカプセルを分離して大気圏に再突入し、輝く星のように燃え尽きた。世界が注目した。
 でもそれは苦難の連続だった。砂の採取トラブル、エンジン停止、1年程の音信不通もあった。そのような場合、従来なら宇宙のもくずと消えるのが常だが、支援チームは諦めずに「はやぶさ」の微弱電波を探して帰還させた。「はやぶさ君」と人々は呼ぶ。でも地球に帰還すれば燃え尽きる運命であると知った少女は、大粒の涙をぽろぽろと落とし「はやぶさくんへ」と手紙で呼びかけた。その便りにプロジェクトメンバーも大感動した。
 ひたむきな努力が新天地を開く。政治にも衆知を集め未来を拓くひたむきさが必要だ。「法をつくる者、法を犯すべからず」精神で真の改革をと国民は願っている。政治資金問題と普天間問題で総理が変わり、突入日程となった参議院議員選挙は11日。奇しくもW杯決勝の日だ。忘れずに参政権を行使してください。未来のためにも。(俊彦)