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8月 記録的豪雨の難を逃れる

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2010年8月1日更新 <外部リンク>

 それにしてもひどい豪雨だった、全国各地で大きな被害や犠牲者が出た。そんな中、市内では大きな被害もなかったことは信じ難いほどだ。
 北部九州に停滞している梅雨前線が活発化し、雨が激雨となったのは7月13日深夜。特に市内北部で雨が激しく、岸川の雨量計では14日の1時台には時間雨量58ミリに達した。さらに2時台には22ミリ、3時台に31ミリと続き、約3時間で実に111ミリという凄まじい雨。次に少し小康状態になったが、再び7時台に54ミリ、8時台に26ミリと続き、8時間で204ミリの集中豪雨で、降り始めからの総雨量は実に464ミリに達した。河川水位も急激に上昇し、氾濫が危惧された。
 午前3時前に国土交通省武雄河川事務所長とも緊急連絡をとりあい、3時に市役所に災害対策本部を設置。雨雲の動きと河川水位を分析し、午前8時に東多久の一部地区に避難勧告を発令した。
 その後、小雨になり、有明海が満潮でなかったので河川水位も下がり、12時30分に勧告を解除し、難を逃れた。もし豪雨が市内全域で継続したなら、相当な地区での冠水、浸水になったと思われた。
 6月6日の防災訓練も効を奏した。おかげで災害対策本部の対応や避難等を円滑に行えた。
 報道によれば、近年、世界各地で「深層崩壊」という現象が起きているらしい。地層の深い部分に入りこんだ雨水が、地すべりを超える地層崩壊を発生させ、甚大な被害を生む現象で要注意だ。
 自然の猛威から完全に逃れることは困難だが、人知を尽くし、防災、減災に万全を期したい。皆さんのご理解ご協力をお願いします。
 大雨後は猛暑の日々。熱中症にご用心。(俊彦)