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11月 地域医療充実のQCサークル

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2010年11月1日更新 <外部リンク>

 超高齢化社会の日本。まさに長寿社会です。健康は誰もの願い。安定的で持続可能な医療が必要です。まして地域医療の充実はなおさら。医療と保健の連携も重要です。一方では医師不足、看護師不足等が全国的な課題になっています。
 そんな中、第50回地域医療学会に原田市立病院長ほかと一緒に、病院開設者(公立病院開設者は主に首長)として参加しました。
 元京都大学総長で先端医療振興財団・井村裕夫理事長の「超高齢化社会を迎える我が国の医学・医療の課題」の特別講演は圧巻でした。今や遺伝子情報ヒトゲノム解読時代で、再生医療も進み、これら最先端医療を活かし、長寿社会を支えるべきと実に示唆深い内容です。また、寝たきりにならぬため必要なこと、健康のため身近にできること、それらの知恵を実践につなげたいものです。
 気になったのは講演後に井村先生から聴いた「政策が不十分」という指摘です。本質を踏まえた長期戦略にもとづく国家としての施策がないとのこと。政治行政が改善を図らねばなりません。
 今回は多久市立病院職員が表彰を受け、研究発表も行うので、その激励にも参加したのです。多久からは、病棟におけるヒヤリ・ハット事案の実体験をもとに報告。そんな事例もあるのかと発見になり、対応に万全を期したいと思いました。
 この研究活動、初日に7会場21テーマのワークショップ、12ブース24テーマのポスター討論で、計249におよび、2日間で358。まるで医療のQCサークルと感じました。この地道な活動がより良い病院経営につながります。(俊彦)