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1月 「寧静致遠」で新前進の年に

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2011年1月1日更新 <外部リンク>

 あけましておめでとうございます。
 新しい年を迎え、皆さんの益々のご繁栄と幸福をお祈りします。
 今年は卯年。「卯」はその形から「扉」を表し、さらに扉を開くことから新改革・新開拓を意味するといわれます。景気低迷など払拭し、未来にジャンプする卯年にしたいものです。
 各界で成功した経営者は「変化に対応できる者が生き残れる」という考え方を共有しています。これは『種の起源』のC・ダーウィンの洞察でもありますが、まさに衆知を集めて変化に対応することが重要です。
 経済激変と政権交代の変化で前例なき変化に直面しています。その変化に対応するのです。そのため私達は明日に希望の光を抱き、自らを信じ、最善を尽くして進むことが大切です。
 地方分権・地域主権改革が進めば、自治体間の切磋琢磨や競い合いも増すでしょう。三国志のような知恵と実践を競う時流にもなりそうです。三国志には、智略に優れた軍師・諸葛孔明がいます。「三顧の礼」で招かれた逸話は有名です。その孔明は『誡子書』を著し、我が子に言葉を残しました。そのひとつが「寧静致遠」です。
 これはゆったりと構え、心に余裕を持ち、自己を磨き高めてこそ大事は成就できるという教えで、日々コツコツ積み上げる努力こそ重要という教訓です。歴史上の偉人たちも「寧静致遠」を重んじ、歴史の扉を開いています。
 昨年は「健康はすべての基本」として健診促進をすすめ、子宮頸がんワクチン等の助成を開始しました。教育関係では小中一貫教育導入に向け充実を図るとともに、地域の元気対策にも配慮して力を注ぐこととしました。さらに孔子廟の四配像復元など、各方面に市民の皆さんの理解や支えを得て、さまざまな事業推進ができました。感謝です。
 今年は、第四次多久市総合計画に掲げる「-緑園に輝く-みんなで創る文教・安心・交流のまち多久」を目指し新展開を開始します。生物多様性ゆたかな自然と緑に囲まれた環境の中、地域としてもキラリと輝き、人々も個性や才能を伸ばし輝くまちでありたいのです。みんなで創る市民協働を促進し、絶えざる行財政改革と新たな自治体経営の創出を目指していきます。そして「文教」「安心」「交流」等の各分野で、多久らしさを育くみ、開花させていきたいと願っています。
 皆さんに良い年でありますように。そして、今年もよろしくお願いします。(俊彦)