ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 4月 「がんばろう日本」~この危機を乗り越えよう

4月 「がんばろう日本」~この危機を乗り越えよう

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2011年4月1日更新 <外部リンク>

 3月11日午後2時46分。東北地方太平洋沖でとてつもない巨大地震が発生した。マグニチュード9.0。国内最大の地震。激震の直後には大津波が発生。人々が逃れる間もなく、15m超の津波に呑み込まれた町もある。死者行方不明者は2万人超。家屋や地域の破壊も多発。被災は岩手・宮城・福島県など数百キロの広域にわたる。
 すぐに被災地応援、被災者支援が各地に広がった。多久市も義援金受付を14日に始め、その後も続々集まっている。毛布などの支援物資も寄せられている。被災者が一時避難できるように、佐賀県と県内市町の協力で3万人受入れを目指す。全国で同様の取り組みが広がっている。でも物資が必ずしもきちんと届かず課題も発生している。
 震災は福島原発にも及んだ。4機の原子炉状態が急速に悪化。温度上昇、水素爆発も発生。炉心溶解や放射能放散の危機が生じ、自衛隊が緊急出動した。19日は夜を徹して東京消防庁の特別部隊が原子炉冷却給水に奮闘した。出動命令を家族に知らせたメールには、妻から「日本の救世主になってください」と1行のメール。その気高い勇気と愛情が胸を打つ。作業は功を奏し、まさに消防魂が危機を救った。まだ施設現場には、危惧されうる放射能環境の中で全力を尽くし続ける人々がおられる。無事と奮闘を祈るばかりだ。
 国家としての迅速果断な対処が必須だ。あらゆるものをフル稼働させ、前例や法規制も超越し、この難局を乗り越えねばならない。日本と日本人の実力そのものが試されている。(3月20日)

市長 横尾俊彦