3・11大震災以来、明るいニュースが少なかったが、ドイツのフランクフルトで開催された女子サッカー・ワールドカップでの日本チーム「なでしこ・ジャパン」の活躍はまさに快挙だった。
連覇を狙う地元ドイツ、強豪スエーデンに勝って決勝へ進んだ。体格で劣る条件にめげず、世界ランク1位のアメリカとの決勝戦。オバマ大統領も熱心に観戦された。後半に1点を先取されるも追いつき延長戦へ。迎えた延長前半、勝ち越しゴールを許し、ここまでかの気配が漂いそうな中、なでしこは猛追した。コーナーキックからのボールにエース澤選手が飛び込み、右足フリックキックで巧みにゴール。歓喜の声が沸いた。2対2で迎えたPK戦ではゴールキーパーが大活躍。トップチームの球筋を予見し止め続けた。宙に浮いたままの足によるセーブはまるで宇宙遊泳中の華麗な妙技だった。そして優勝の栄冠を手にした。
彼女たちの勇姿は「あきらめない」ことの大切さを教えてくれる。東日本の被災地でも「諦めない勇気をもらった」と感激と希望の顔が光る。
「もうだめ」と自分で諦めては、行けるゴールにも届かない。あと一歩の気持ちと努力が、可能性をひろげ、天与の花を咲かせる力になる。
この強い心を「ネバー・ギブ・アップ・スピリット」と英字紙は表現した。自分と仲間を信じ、未来を信じ、支え合って事は成就していく。
猛暑が続きます。熱中症に注意してください。
市長 横尾俊彦