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9月 孔子直系子孫の初対面

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2011年9月1日更新 <外部リンク>

 孔子は世界史でも最も著名な人物のひとりといえる。哲学者、教育者、為政者などの多面的人生を経て、今日の私たちにも有徳有益な教えを垂れたことは広く知られる。教えは『論語』などの古典として後世に伝わり、その根底には「仁とは人を愛すること」「恕とは、自分が欲しないことは他人に為さないこと」などのヒューマニズムがあり、21世紀に必要な教訓として響く。
 孔子直系77代子孫は孔徳成先生(台湾在住)だったが3年前に逝去され、その姉君で多久にも来訪された孔徳懋(とくぼう)女史(北京在住)から電話を頂いた。既に78代は他界され、孔家継承を案じられていたが、「79代は正式に孔徳成の孫・孔垂長(すいちょう)氏に決まった」との喜びの報告だった。そして「79代との初対面の際にはぜひ多久市長に同席してほしい」と仰った。
 孔垂長氏は凛々しい37歳。台湾総統府国策顧問でもある。初めて訪中し、孔子生誕地の曲阜を訪ねて大歓迎を受け、先祖の墓参をされた。大陸に渡るにも複雑な心境もあったご様子。祖父の姉・徳懋女史との北京での初対面を大いに喜ばれた。徳懋女史は95歳。すこぶるお元気で、孫を迎えるように温かい笑顔で歓迎された。歓談後に徳懋女史から「初対面を支えていただき、多久市長に感謝」と何度も何度も謝辞をいただき、恐縮した。
 曲阜市と友好都市の多久市としては、孔子直系子孫の方々との御縁も大切にして、厚い絆を育み、「孔子の里」充実と発信に努めたい。

市長 横尾俊彦