ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 3月 大震災から一年。防災と減災を高めたい

3月 大震災から一年。防災と減災を高めたい

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2012年3月1日更新 <外部リンク>

 もう一年になります。大震災が襲ったのは昨年三月十一日午後二時四十六分。その日のことを鮮明に記憶しているのは私だけではないでしょう。
 史上最大震度で生じた大津波は穏やかな光景も人々も奪いました。さらに原発事故はいまも被害を生み出しています。改めて犠牲になった方々のご冥福を祈るとともに、避難生活に苦労なさっている方々にお見舞いを申し上げます。
 防災講演会で南三陸町の三浦課長は「これからは、人命喪失ゼロ、経済的損失を最小限にを目指すべき」と減災の重要性を説かれました。
 防災教育も大切です。小中学生が無事避難した“釜石の奇跡”は片田群馬大学院教授の指導の賜物です。教えても動かぬ大人に限界を感じ、子どもたちに注目され「十年後は大人、さらに十年後は親になる彼らが防災の要に」の信念があります。
 さまざまな教訓を未来に活かさねばなりません。
 他方、原発事故は収束しきれていません。廃炉にするにも、最終的には高濃度放射性廃棄物の問題があります。いかに最終処分するかは人類の課題ですが未確定で、その影響は十万年後まで及ぶともいわれ、世界の英知を結集した対策が急務です。日本が脱原発しても世界には多くの原発建設計画の情報があり、懸念は絶えません。
 震災は「有難い」ことも教えました。平穏で平凡な日々が貴重であると改めて知らされました。日々の支えを受けていることに感謝し、各々にできる貢献を重ね、未来への絆にしたいものです。

市長 横尾俊彦