大震災から1年が経過した3月、平穏で無事に式を迎えられることに感謝しつつ市内の卒業式に参加しました。そして思いを込めて、お祝いと励ましのメッセージを贈りました。幼さから凛々しさへと表情も引き締まり、健やかに育つ姿には感動も覚えます。「頑張って」と祈念しました。
桜開花も遅れそうとのニュースとともに、被災地の卒業式報道を見る機会がありました。苦難の中、明確な使命感を感じるメッセージが心に響きました。「将来は故郷に帰り、人に役立つ仕事をしたい」「大学で学び復興に役立ちたい」「政治を正したい」などの熱いメッセージが光っています。
明確な目標をもつ若者達は、きっと将来成し遂げていくだろうと思えました。まさに貴重な「世の宝」です。自分はこの時期にここまで明確な目標を持っていただろうかとも感じました。4・5年後には使命感に燃える若者達が今回の被災地に続々と登場するかもしれません。先日出会った岩手の大学生はボランティアからNPOに就職し、その中軸になる道を選んだといいます。入学時には想像もしなかった進路だそうです。でも生きがいを感じて選択し、未知の旅立ちへ不安はなく、希望と使命感に燃える横顔が印象的でした。
4月に新社会人、新大学生となる諸君には、大いに学び、友情を深め、自己研鑽し、将来活躍の本舞台に向け飛躍してほしいと期待します。
市長 横尾俊彦