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6月 国家試験に見事合格

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2012年6月1日更新 <外部リンク>

 「合格発表の時はとても緊張しました」。
 インドネシアから来日したチェチェップさん、ヘンリーさんは市内の特養老人ホーム・天寿荘で働き、今年の介護福祉士の国家試験に見事合格された。先日の天寿荘バザーで祝福を伝えると、とても喜び、「自分の力ではなく皆さんが教えて応援して下さったおかげです」となんとも謙虚。
 2人は2008年に、日本とインドネシアの経済連携協定により介護福祉士候補生第一陣として来日し、多久市にやってきた。母国の家族に送金しつつ、仕事と猛勉強を続けた。こう書くと苦しい日々のようだが2人にはいつも優しさと誠実さが光るのが印象的だ。「家族のように自分にできることをしてさしあげたい」の心がいつも輝く。
 来日翌年にNHKテレビ「ボクがそばにいますから~インドネシア人介護奮闘記」で紹介され、2010年に日本語能力検定試験2級、翌年に1級にチャレンジ。そして今年1月に介護福祉士筆記試験、3月に実技試験に臨んだ。この受験、実は来日から4年目の1回のみとされ、しかも日本人と同じ条件(日本語)での受験という厳しさだ。施設側も「2人が介護福祉士になり働き続けることができるよう全力でバックアップ」された。
 多くの人が2人の素晴らしい人柄を慕う。奥ゆかしさと誠実さはまさに万国に通じる人格の宝なのだ。寄り添う心、「やればできる」を教えられる思いがする。2人に重ねて祝福を贈りたい。
 金環日食の観察、市内は雨で残念…。そして季節は6月雨季へ。気象情報には十分にご注意を。

市長 横尾俊彦