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8月 「これまで経験のない雨」

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2012年8月1日更新 <外部リンク>

 7月13日、気象庁からの気象予報メールは「これまで経験したことのない雨」だった。通例は概況と予報を詳述し分量も多いが、今回は極めて短く「尋常でない」と知らせるものだった。
 13日昼にかけて雨の強さが増し、時間雨量60~80ミリの雨が続き、3時間程で200ミリに迫った。北部九州の広範囲での豪雨。全世帯に避難指示(命令にあたる)という自治体もあった。多久市では牛津川水位が13時から1時間で2m上昇する勢いで氾濫が危惧されたため15時に8地区に避難勧告を出した。幸いその後に雨は小康状態となり、水位も次第に下って難を逃れた。あと1・2時間雨が続いたら危険な状態だった。
 大きな被害はなかったものの、一部では住宅裏山の土砂崩落、林道の損壊や土砂被害、浸水、道路冠水などがあった。それでも、堤防が決壊した福岡県矢部川流域や、犠牲者も出た熊本県阿蘇市などに比べればまだ対処できる状態だ。
 最近の雨降りは異常だ。ゲリラ豪雨が急襲する。中国北京では61年ぶりの豪雨で首都冠水。これからは台風シーズンでもある。引き続きの注意と防災の備えをお願いします。
 この市報が届く頃、ロンドン五輪も佳境にさしかかる。マラソンの藤原新、やり投げのディーン元気、水泳の北島康介など日本代表選手が世界に挑む。夢をあきらめず、独自の鍛錬も重ねて精進してきた努力により栄光の舞台に立つ。熱い応援をおくりたい。猛暑の熱中症にはご用心を。

市長 横尾俊彦