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【市長コラム】厄除けの祭かなわぬコロナ禍な(令和2年8月号)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2020年8月1日更新 <外部リンク>

 凄い雨でした。人吉盆地・球磨川流域を襲った大雨で流域は氾濫し犠牲者も出ました。線状降水帯による禍です。日田や大牟田など各地でも被災。心よりお見舞い申し上げます。
 その連続した雨雲襲来の頃に市の災害対策本部で対応しながら昨年8月末の大雨災害を想起しました。市内の被災報告は千を越え、今まさにその復旧復興にあたっています。被災直後から県内外の自治体から支援をいただきましたし、今も市役所で尽力されている派遣職員もおられます。感謝の一念です。
 さらに今年は新型コロナウイルス感染症対策があります。感染懸念からボランティア確保が難しいとの報道もあります。
 被災自治体首長さんにも連絡をとりましたが、全容解明と対策に苦難山積の状態。今後の状況に応じた支援を行えればと思います。多久市も昨年被災して余裕がある訳ではありませんが、被災したからこそ支援の有難さが分かります。「及ばずながら」の思いで注視します。
 コロナ禍では東京の感染者数がおさまりません。7月15日に小池都知事は感染拡大警報を表明。政府はGoToトラベルキャンペーンから東京を除外。感染拡大で「GoToトラブル」とならぬよう願うばかりです。
 これらの禍を免れる厄除け祈願の心は祭事も生み出しています。そのひとつが千百年以上続く京都祇園祭。869年に疫病退散の町衆の想いに端を発する山鉾巡行は有名。今こそ本領発揮をと願うところですが、今年は中止。それでも厄除け粽ちまき頒布は八坂神社、長刀鉾、白楽天山でオンライン対応とのこと。無病息災・不老長寿を願う心に休みはありません。
 新しい生活様式の実践の中、鎮魂と先祖供養のお盆到来です。穏やかな日でありますように。(7月22日記)