ひどい大雨でした。7月5日昼の大雨警報、6日朝の土砂災害警戒情報により、災害対策本部を7時30分に設置し、対策にあたりました。その直後7時34分に洪水警報が発令されました。
帯状に積乱雲が連続して発生する気象状況で多量の雨が降り続きました(岸川398ミリ)。
牛津川妙見橋で氾濫危険水位になり、8時10分に11地区に避難勧告を発令。今出橋で水位が堤防最上部まであと50cmと迫り、8時55分に大字多久原を含む18地区に勧告を拡大。その後も水位上昇で氾濫の勢いとなり、15時30分に東多久8地区に避難指示。17時10分に市内全域に大雨特別警報が発令され、17時20分に南多久2地区に避難指示発令。
最終的には市内で238人が指定避難所に避難されました。
氾濫を回避すべくホットラインで、私から国土交通省河川事務所長に直接要請し、17時18分牟田辺遊水地ゲート倒伏で水位は下降へ転じ、有明海満潮を過ぎてさらに低下。雨は小康状態となり、庄区で床下浸水7件がありましたが、難を逃れました。雨が続けばあわや洪水でした。
人身へ被害なく安堵しましたが、市道は旭町と横柴折の間で距離8m の陥没等11路線14か所、急傾斜地4か所で被災。林道8路線53か所が土砂で通行止め。農地約133haで約半日冠水しました。各町の消防団も対策に頑張ってくれました。
今回の豪雨は実に11府県で大雨特別警報が発令され、「平成30年7月豪雨」と気象庁は命名。西日本で200人超の犠牲者を出す惨事となりました。特に岡山県倉敷市真備町、広島県広島市安佐北区等は被害甚大で、多久は難を免れた方です。
この豪雨体験を警鐘として、防災力を強化します。子どもたちの防災教育充実も考えます。万一に備えるためにも。
今月は先祖家族を偲ぶお盆。お健やかでおだやかなお盆でありますように。