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1月 謹賀新年

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2018年1月1日更新 <外部リンク>

ワンダフルな年にしたい戌年の新春です。

 あけましておめでとうございます。
 新たな年の始まりです。この新年が幸多い年でありますように心よりお祈り申し上げますとともに、旧に倍するご厚誼ご指導をお願い申し上げます。

 昨年は、佐賀県立美術館で開催された、多久出身の気鋭の画家・池田学展で始まりました。緻密で壮大なその作品に約10万人という多くの皆様が感動され、アートの素晴らしさを心に刻まれました。人生で困難に遭遇した時に、心の潤いとなる芸術を知っていることは大きな癒しや励みにもなると信じます。
 その後には、隣町での鳥インフルエンザ発生で緊張も走りましたが、県を軸に関係機関の協力で危機を克服できました。年末の市幹部会議では、その体験を今後に活かす防疫危機対応体制を確認しました。
 昨年の九州北部豪雨による朝倉・日田地域をはじめ全国で想定を超える突発的な災害も発生し、従来の思考と対応では不十分で、新たな発想による備えが肝心と痛感しました。その危機管理の備えということもあり、時代潮流であるIoT活用によるG空間での防災システムによる防災力向上試行にも取り組んでいます。スマホを常用する時代にあわせた、市民自らによる危機管理力向上につながればと考えています。

 さて、今年の干支は「戌」(いぬ)です。「戌」には「勤勉・努力」という意味もあるようですから、まさに課題山積の時代状況に、何事にも真摯に臨み、活路を拓くよう努めて参ります。
「熱意があれば道は開ける」の心で、戌年にあやかりワンダフルな年にしたいものです。
新たな任期に入り、「初心忘れず、経験を活かす」の心で、3つのC、「創造create・挑戦challenge・変革change」に日々新たに挑んでいきます。そして、万事にイノベーションを忘れず臨む所存です。

 多久市政の展開では、推進してきた「日本一の小中一貫教育」を基礎に、昨春から義務教育学校の取組みを進め、これをさらに高めるとともに、未来志向のICT教育充実を図ります。現在、全国ICT教育首長協議会長も務めており、政策提案などにも尽力します。子育て関係では、昨春開館して盛況な新しい児童センターなど、子育て支援もさらに充実を図ります。また、新時代の潮流をとらえるシェアリング・シティーの取組みも展開を進めます。新たな挑戦ですが、小都市ならではの機動性を活かしたいと思います。温泉保養宿泊施設再生事業では皆様にご心配もおかけしており、課題解決を的確に進めて、地域活性化をめざします。さらに産業振興については、ICT、IoT、AIなどを活用する第4次産業革命の新たな手法が可能となる時代状況を活かせるように創意工夫を追求したいと考えます。そして、昨秋には女山トンネルがおかげさまで見事に開通し、活性化の期待も高まります。ご尽力くださった多くの関係の皆様に感謝申し上げます。
 新たな日本の飛躍にも、佐賀県や多久市の活性化にも、肝心なのは人材と人間力だと確信します。そのことを見据えて、多様なチャレンジを進めていかねばと感じています。
 今年は明治維新150年です。県でも維新博が開催されますが、これにあわせ佐賀藩の人材育成に尽力した多久の儒学者・草場佩川展が佐賀県立博物館・多久市郷土資料館で開催中(2月初旬まで)です。温故知新の一助になる内容ですのでご案内させていただきます。
 皆様の長寿健康と心豊かな美しい年でありますようにお祈り申し上げ、ご挨拶と致します。
平成三十年元旦
多久市長 横尾俊彦