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【市長コラム】新型コロナウイルスの猛威(令和2年3月号)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2020年3月1日更新 <外部リンク>

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。昨年中国湖北省武漢市での前例なき肺炎ウイルス感染発生から始まった。病状を調べ「SARSに似た新型」とSNS発信した医師は当局にデマ拡散と咎められ、その後、自身も感染し、他界した。
 武漢市で急速に感染拡大し、春節で人々の全国や世界への移動で拡散。2月19日現在で中国国内の感染者7万4千人、死者2千4人。世界へ広がっている。中国政府が厳戒体制や武漢封鎖に踏み込んだのは1月23日だが、数百万人の移動が自覚症状なく拡散を加速させた。
 12月末に中国では気づいていたとの報道や、1月初旬に有効策を打てたはずの見方も多く、中国政府はかつてない危機に直面しているとの分析もある。
 日本でも感染が拡大中だ。雨の日に東京湾の屋形船で催された新年会出席者から広がり、その高齢家族一人は国内最初のウイルス感染死者となった。そのことを受け、多久市では翌日に対策検討会議を行った。
 都内で「田舎の母から心配の電話がきた」と聞いた。ミクロン単位ウイルスだけに心配は尽きない。ルート特定できない感染も現れ始めた。2月20日福岡市に感染者が発生。同日はクルーズ船でも感染死者が2人。昼前に多久市は情報連絡室設置。
 需要急増で店頭のマスクや消毒剤が消えた。友好都市曲阜市に備蓄マスク二千枚を支援した。雪中送炭の故事に習って。
 危機には最悪を想定して万策を打つのが常道だ。制度なくとも対策は必要。後日そこまでしなくてもと笑われるのは幸いだが、あの手この手も打たず犠牲が出たでは泣くに泣けない。
 気が抜けない。政府も自治体も企業団体も国民も一体となり、危機を乗り越えねばならない。