多久市では平成25年度から小中一貫教育を開始し、小学生と中学生がひとつの学校で学ぶ教育実践を積み重ねてきました。この実践は全国に広がり、平成27年6月には学校教育法の一部が改正され、これまでの小学校、中学校に加え「義務教育学校」が新たな校種として位置づけられました。このことを受け、本市では、小中一貫校3校を平成29年4月1日から「義務教育学校」として移行します。
学力向上や豊かな人間性の育成、中1ギャップの解消を目指して取り組んできた「小中一貫教育」が制度化され、正式に「義務教育学校」として、一層推進することができるようになります。
学校教育法第1条
この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学および高等専門学校とする。
愛称(小中一貫校名)として使ってきた多久の伝統教育を引き継いだ「東原庠舎(とうげんしょうしゃ)」の名称を正式校名にします。
※「東原庠舎(とうげんしょうしゃ)」は、江戸時代に領主多久茂文公によって設置された身分の区別なく庶民にも門戸を開いた学問所。
小中一貫教育をさらにより良いものへ進めるために
今回の制度化は、小中一貫教育を法的にも推進するものです。多久市のこれまでの取り組みが制度化されたものであり、子どもたちの基本的な学校生活はかわりません。中学生の制服、小学生の私服登校(西渓校のみ標準服)もかわりません。
義務教育学校においてもこれまでどおり、どの学年でも転入・転学は可能です。
義務教育学校の修業期限は9年です。9年で卒業になるため、6年生は前期課程修了証書を発行します。義務教育学校では「6年生の卒業」「7年生の入学」は制度上なくなりますので、6年生の卒業式、7年生の入学式は行いません。*詳しくは、保護者のみなさんにお知らせします。
これまでと同様に6年生終了時に在籍以外の学校を選ぶことができます。
これまでの学区域に変更はありません。